□ お名前: M.K
□ 年代と性別: 20代女性
□ 留学先: 高麗大学 語学院
□ 留学期間(コースとレベル): 半年間(正規過程1級~2級)
□ 学校や授業などについて
1 学校について
1学期700人程度の語学院で、学生の大半はアジア圏。一番多いのは中国、次に日本、そのほかはヨーロッパ圏内が多い。
2 クラス分けについて
入学式兼オリエンテーションのあと、語学院の先生による簡単なレベルテストがあり、級が決まる。レベルテストは、韓国語での簡単な自己紹介文と、先生によるインタビュー。私へのインタビュー内容:いつ韓国へ来たか、どうして韓国語を勉強するのか、学校までどうやってきたか、韓国で好きなもの(季節)は何か等。決まったクラスと教室は、授業開始日前日に、国際館ロビーの掲示板か、ホームページで確認できる。
3 授業について
1級~6級まであり、一学期でひと級ずつ勉強して、ストレートに進めば6級まで1年半で卒業できる。クラスは1クラス最高でも10人までで構成されて、授業時間は午前クラスが9:00~13:00、午後クラスは13:30~17:30。1コマ50分授業で4コマ制、あいだに10分休憩が2回と20分休憩が1回ある。
授業は語学院で作っている専用の教科書とワークブックを使用する。原則、授業はすべて韓国語で行われる。(英語、中国語がすこしできる先生は補足してくれることもある)
ひと級15課を1課から順に進めていく。一課ごとにテーマが決まっていて、韓国での生活や文化にちなんだもの。テーマごとに例文と勉強する文法が決まっていて、文法ごとに短い対話が例としてあり、単語といっしょに練習する。文法はひと課につきおおむね2~3個で、高麗大学の教科書は文法の説明や単語の訳はすべて英語なので、英語ができない学生はあらかじめ単語などの意味を予習しておく必要がある。
4 先生について
担任の先生が1、2コマ目の授業を担当し、3、4コマ目は違う先生が担当する。男女の比率は3:7で女性が多いけれど、先生によって会話が得意な先生、文法を教えるのが得意、など、個性があって教えるスタイルもちがうことが多い。一学期でクラスが変わるごとに先生も変わる。
5 宿題やテストなどについて
中間試験、期末試験があり、4つの科目で60点以上取らなければ進級できない。試験科目は・筆記・会話・読み・リスニング。 進級できない場合はもう一度同級を受講することができるが、再度、同級の試験に合格できなかった場合は、語学院に在籍することができなくなる。
6 その他
高麗大学語学院は、高麗大学生の有志の方が学生1~2人に一人ついて韓国語の勉強やいっしょに出かけたり、パートナーとなるトウミという制度がある。
私も最初の学期の時、申込をして、高麗大学生の女の子とパートナーになったが、実際は時間が合わなかったり、合っても、私の韓国語レベルでは会話が続かなかったり、気苦労も多かった。トウミとなるパートナーの人柄にもよるけれど、活動を楽しめるのは、2、3級ぐらいのレベルからかもしれない。
語学院の雰囲気はアットホーム。最初にぎこちなくかんじても、一学期ごとの文化体験や遠足やクラス会をとおして、すこしづつみんなと仲良くなり、次の学期でクラスが分かれても、校内で会えば、声を掛け合う仲になった。
7 韓国語の勉強について
私は読み書きが多少できたけれど、話す聞くがまったくできないまま、渡韓して、1級から勉強。リスニングのため、と、ドラマやテレビをつけていたけれど、結局、内容も分からず、苦しいばかりだったので、最初はひたすら一生懸命、学校の授業を受けていた。ただ、私は音楽が好きで、耳からおぼえることが得意だったので、気に入ったフレーズや気になる発音、センテンスをモノマネした。すると、日本語発音の韓国語ではなく、発音がネイティヴらしくなってきたことは良かった。
渡韓当初、aah! educationの代表さんにお会いした際、「韓国語は情熱の言語。合ってるかな…っていう不安なニュアンスで話すと、ぜったい伝わらない。たとえまちがっていても『○○!』って強気で言い切ると意外と通じちゃったりします。」というお話がとても印象的だったし、後々、実際に生活していく中で何度かそんな場面に遭遇して、妙に納得したことがあった。
□ 滞在先について、また感想など
半年間の滞在先はコシウォン。学校から歩いて10分程度のところ。月額450,000ウォン。
部屋は4畳ほどの広さで、テレビ、シャワーとユニットトイレがついていた。小さな共同キッチンがあって、ラーメンやキムチ、卵が備え付けられていて、ご飯もいつも炊いてあった。温冷ウォーターサーバーが廊下にあって、飲み物には困らなかった。
部屋はオンドルがついていたけれど、季節がら真冬の寒さにとても苦労した。オンドルが寒さに負けてなかなか十分に効かなかったり、外に面した壁からは冷気が吹き込むほど。シャワーもお湯が出たり出なかったり、浴びてる最中にとつぜん水になったり、と、不便ではあったけれどこれは予想の範囲内だった。洗濯は階段あがって、屋上にあるプレハブ小屋に洗濯機が2台あって、共同で使用。真冬に水が凍って、使えなくなったこともあったけど、管理人さんにいったらすぐ直してくれた。
男の人とか屋上に洗濯物をほしていたけど、私は部屋に窓がついていたこともあって、部屋の中で干していた。入居者はそれほど多くなかったし、みな、比較的静かで、夜中に大きな音をたてたり、騒いだりする人はいなくて、とても安心だった。
□ 当社の留学サポートに関する感想
滞在先選びから渡韓まではもちろん、滞在中もご連絡くださり、費用以上に精神的にサポートしてくださった。社長ご自身が留学経験者であることが一番の強み。韓国の良さと不便さ、日本との違いを身を以て体験しているからこそ、長所も短所もふまえてサポートしてくださった。感謝です。
□ 韓国留学の動機、また韓国への興味など
元々、自分のバックグラウンドが韓国に根ざしていたことと、年齢的に、一度、仕事を離れて、海外での生活を経験して、リフレッシュしたかったということがきっかけ。
□ 留学全体への経験や体験、感想
平日は午前中、学校へいって、午後は友達とおしゃべりしながら勉強して、週末は遠出したり、お酒をのみに街へ繰り出した。語学院で知り合った友達と毎日のように一緒にいて、たくさん遊んだ。お酒を飲みながら、朝を一緒に迎えたことも…。テストの前になればロールプレイングの練習をしたり、ケガした友達のために、夜中にソウル市内をタクシーでかけずり回ったことも…。
私は韓国に親戚がいたので、「韓国の家族」にも触れることができた。礼儀や家族関係を身近でかんじられたこと。自分のバックグラウンドに通じるものを感じられた。しかし、韓国にきたら、韓国人と当たり前のように知り合って、友達にはなれないのが現実。語学院には韓国語圏外の学生しかいないので、日本人の方はその点は多くの人が予想と違うように感じているように思った。
□ その他
近い、親近感のある韓国ですが、やはりそこは外国です。人もちがえば、文化も当たり前も違うので、いい意味で、その違いを感じて欲しいと思います。日本にいるときは、魅力的な部分しか見えなかったことも、現地ではそうでない部分も見えます。それも感じることができます。
また、人生の中でこんなに自分や自分がいた環境と向き合った時間もありませんでした。半年しかいなかった私ですが、滞在期間は関係ないと思います。韓国からみた日本もぜひ感じてほしいと思います。