□ 名前: C.O
□ 年代と性別: 20代 女性
□ 留学先: 光州 国立全南大学
□ 留学期間: 正規コース3級、4級修了 6級卒業後帰国予定(現在も留学中)
(2014.3~2015.2の1年間の予定)
□ 学校や授業などについて
1 学校について:
国立全南大学は大学全体はとても広く自然に溢れています。
一般人も入ることのできる大きなグラウンドは、家族連れや年配の方々が芝生の上でピクニックをしたり、夜もたくさんの人がウォーキングをしたり、とても素敵で私の好きな場所です。
学内を全部回るには広すぎてすごく時間がかかります。しかし、ほとんど平地なので辛すぎるということはありません。
正門、裏門、その他にも校門がいくつかあり、その周辺には学生向けの安い食堂がたくさんあります。言語教育院(語学堂)の建物の隣にもカフェがあったり売店があったりと、便利な点が多いです。
言語教育院のクラス構成は1級~6級、今は各2クラスずつです。夏学期と冬学期が終わる時だけ終講式をします。成績がいいと表彰されます。
2 授業について:
1学期10週間、1日4時間です。初級はほんの少し英語も混ぜて行いますが、基本的に全て韓国語で授業を行います。発言をさせたり、隣の人と会話練習をすることが多いです。午前クラスは9時から、午後クラスは13時から始まります(級によって午前か午後か知らされます) 。
1学期に1度文化体験があり、私は今までK-popダンス体験と、扇子作りをしました。他にも韓国礼儀作法や、ろくろ体験など、複数から選択ができます。
3 先生について:
先生は曜日によって違い、1、2限と3、4限で先生が変わります。優しくて面白い先生が多いです。授業中はきちんと標準語で教えて下さいますが、世間話の時に出る訛りが地方を感じさせてくれてかわいらしいです。笑
4 宿題やテストなどについて:
授業内容に集中する為に、次の単元に入る前に単元の単語調べは毎回宿題です。でもはっきり言って宿題が多くないので自主学習が重要になると思います。
テストは中間と期末の2回です。(作文、読解、リスニング、1対1会話試験) 期末テストは中級ではパワーポイントを使って発表もあります。テストはTopik(韓国語能力試験)に似せて作って下さるので、Topik対策にバッチリでとても役立ちます!
5 教科書や補助教材について:
教科書は主に、全南大学言語教育院で作られたものを使用します。語彙学習の為に延世大学の教材も一緒に副教材として使っています。
6 地方大学ならではの良さについて:
地方ならではの落ち着いた雰囲気、風習、食べ物や行事や方言、その土地の歴史、などを現地の方から直接教えていただけ学べることです。ソウルでは、意識しない限り他の地方のことを知ろうと思わなかったので、現地で直にこのような体験をすることができて本当に楽しいです。
7 トウミ制度について:
1学期に1度、開講時にトウミを申請する機会があります(全南大学ではイクミと呼びます) 。
1学期の間に1週間に1度会って、ミッションもあります。試験前には発表の台本を直してくれたり、会話練習の相手をしてくれたり、困ったときもすぐ助けてくれます。たまに、連絡が途絶えてしまうトウミがいたり、忙しくてなかなか会ってくれないトウミがいたりすると聞いたので、ペアになったトウミが合うか合わないかは運だと思います。会話は韓国語でしますが、私が会ったトウミの中で日本語を話せる学生がいました。
8 日本人率など:
日本人は各級に1、2人いるかいないかくらいです。いままで8割が中国人で、あとは他の国の人が少しずついる感じですが、新しいシステムでこの秋学期から中国以外の国の学生がかなり増えると聞いています。
□ 滞在先寄宿舎について
1 寄宿舎のお部屋について:
国立全南大学はまるで日本の団地のような立派な寄宿舎群があります。
私の部屋は2人部屋です。机、椅子、ベッド、クローゼットが2つずつあり、寄宿舎ですが中型の冷蔵庫が1つあってルームメイトと一緒に使えます。エアコンと扇風機もあります。トイレ、シャワー、キッチン、洗濯機が共同です。
1人部屋を希望する場合は、金額が倍になり単純に2人部屋を1人で使う形になるそうです。
2 ルームメイトについて:
私のルームメイトは韓国人です。女性では珍しくROTCという学内の軍隊に入っています。私のいる3棟は中国人が多いので、ルームメイトが韓国人というのは珍しい方です。全南大の学生は主にBTLという大きい寮に入るので、そっちに入れば韓国人がルームメイトになる可能性が高いです。(BTLは全部屋にトイレ、シャワーがあります。)
3 寄宿舎全体のシステムや設備、規模など:
棟ごとに違うのですが、私がいる3棟は小さく、4階までです。入口に常に警備のおじさんがいます。入寮時に指紋を登録し、出入りする時は暗証番号と指紋認証で入りますのでセキュリティーはかなり厳しいです。キッチンはIHを使用する時に10分100ウォン、電子レンジは無料です。洗濯機は2時間200ウォンです。干すのは自室です。
4 食事等について:
来たばかりの時は外食ばかりでしたが、慣れてきてからはキッチンで簡単な自炊をするようになりました。IHが4つあり、キッチンもまあまあ広いので複数人がいても料理可能です。友達と一緒に作って食べれば節約にもなります。
□ 地方都市ならではの良さなどについて:
上にも書きましたが、地方の風習、食べ物や行事、方言や歴史に触れることができて、韓国をもっと知る機会になります。光州がある全羅南道は食べ物がとても美味しいことで有名です。物価も安いです。また、地方なので遊び呆ける場所もなく、勉強に集中できます。駅が少ないので地下鉄に乗る機会はゼロに近く、バス移動なので楽です。笑
光州を起点に週末など地方旅行も手軽で、そういう点でも最高だと思います。
□ 休日や余暇などの過ごし方について:
休日は市内へ遊びに行ったり、近くの地方へ旅行に行ったりします。市内はソウルとさほど変わらなく遊ぶことができる上に、安く買い物ができます。テスト前は部屋にこもってしっかり勉強することが多いです。
□ 韓国留学の動機、また韓国への興味など:
K-popを好きになり、独学で韓国語を勉強していただけだったのですが、旅行として韓国に来た時に現地の人と韓国語で簡単な会話が通じたときに、ものすごく嬉しくて、人生で初めて外国語で会話した瞬間でした(笑)
その楽しさに気づいて、ちゃんと学びたいと思ったのが最初のきっかけです。一昨年(韓国外国語大学)、昨年(延世大学)と夏の短期留学を二度経験しましたが、まだ足りない!と欲が止まらなくて、大学4年を休学してずっと望んでいた長期留学に来ました。就活を始めかけていて悩んでいた時期でしたが、アーエデュケーションの竹内さんに相談し、背中を押していただいて今回の留学が実現しました。
□ TOPIK試験について:
2014年7月に行われた試験から問題が変わり、語彙と文法を問う問題が無くなりました。その代わり、読解とリスニングの問題数が増えました。リスニングと作文を一緒に受けるのですが、長いリスニングが終わった後の作文(短文の作文、2~300字の問題と6~700字の問題)が結構つらいです。問題3つを50分以内に書きます。個人的に、時間を測りながら作文を書く練習をたくさんした方がいいと思いました。でも、今回頑張って語学堂ではまだ4級ですが、なんと6級に合格することができました。
□ ここまでの留学の満足度:
留学に来て半年ですが、授業や生活に関して不自由を感じたことがなく、大満足といえると思います。
自分の実力に関しては、会話力、語彙力不足でなかなか満足ができません…。しかし、目標であったTopik6級に合格したので、半年の成果としてはよかったと思います。
□ 今後の目標や将来の夢、進学や就職について:
私は日本で、韓国のカルチャーを広める仕事に就きたいと思っています。ビジネスで通用する韓国語を身に着けることが課題です。1年間の語学研修が終わったあと、すぐに就職活動をするつもりですが、色々な方向を考えてみようかと悩んでいる最中です。実力が上がって来るにつれ進学(韓国の大学院)などの選択肢も出て来て、就職するかどうなるかはまだ分かりません。これから勉強をしながら考えて行きます。
□ aah! educationの留学サポートに関する感想:
一昨年(1回目の夏の短期留学)からずっとお世話になっており、小さい悩みから大きな決断まで、いつでも親身になって相談に乗ってくださいました。特に今回の長期留学をギリギリまで悩んでいたせいで、社長の竹内さんには大変ご迷惑をおかけしました…。入学手続き、寄宿舎申請など、すべて必死になって間に合わせて下さいました。本当に感謝しております。留学中もいつでもなんでも相談に乗ってくださいます。とても心強いです。
□ この留学で感じた体験や自分に対する体験談:
授業中に、日本の風習や食べ物、祝日の意味、行事、地名、などを韓国語で説明する機会が必ずあります!私はどれだけ知っている“つもり”だったのかを痛感しました。全然うまく伝えられないです。韓国語で説明する前に、そもそも日本語でも説明がすらすら出てこないです。こっちに来てから、日本について調べることが多々あり、とても恥ずかしかったです…。
□ その他:
これから留学される方は、是非旅行では体験できないことをたくさん経験するといいと思います。韓国について良いことも良くないこともたくさん知っていけると思います。また、日本についても振り返るチャンスです。ぜひ韓国語だけでなく、たくさんの知識を吸収しながら生活していって下さい!私もまだまだ未熟なので頑張ります!長い文章を読んでいただきありがとうございました。